9月によく聴いた音楽です。
Steve Reich Ensemble「Music for 18 Musicians」
サクライケンタ氏とか、スティーヴ・ライヒに影響を受けた音楽家が好きなので改めてその原典にあたろうと思った。とか明確な目的を持っていたわけではないけど、荒内佑さんのアルバム「Śisei」をきっかけによく聴いていた。さりげなくいつの間にか大きく変化する音にいつも圧倒されるし、反復するリズムで集中力を研ぎ澄まされるような感覚が好き。
Joseph Shabason「Gymnopédie No.1」
エリック・サティ「ジムノペディ 第1番」のアンビエント・ジャズなアレンジ。
[Anthos]「Juliet(The Herb Shop Remix)」
6人のキャラクター/声優のボーカルとかhyperpopとかそういう定義とかが全部溢れて混ざり合って曖昧になって、歪で不定形なサウンドスケープに溺れるような、混沌とした良さが本当に好きです。聞いている自分すら音の中に取り込まれていくような感覚は養分を吸収して生きる「華」を連想させる。華ドル楽曲の新たな解釈を感じられてますます好きになりました。
ゆらゆら帝国「なんとなく夢を(extended remix)」
最後の靴音のところ、細野晴臣「はらいそ」みたいで好き!陶酔感が最高。
∴[yueni]「オカルティックかくさないで」
『ムー』監修のオカルトアイドル。もうかなり、プロジェクトのティザームービーから好きでしかなかったのですが!超好きです。3人のそれぞれレイヤーの違うかわいい声によるキャラ立ちした歌声(つまりキャラソン感)とEDMとケチャがミックスされたような電子的かつ有機的な広がりを見せるサイケデリックさの不思議なバランスが、カルチャーとしてのオカルトが持つ好奇心とかB級っぽいセンセーショナルさとか、そういう妙なテンションの高さをよりアッパーで神秘的なものに昇華しているようでとても良い。キューブリックみたいな一点透視図法のアングルのMVが好き。
Knights「Mystic Fregrance」
ゲームサイズが発表された時からかなり好きだった……!Knightsの曲、特にESアイドルシリーズからは楽曲とセンターのキャラの声がお互いを高め合っているように感じて(「Little Romance」も超良かった)目を見張るものがあると思います。
最初のフレーズを聴いた時、嵐ちゃんの声が持つ繊細さや少しの不安定さ、ふるえがこの曲の中で神秘性を帯びてとてもロマンチックになっていると感じて、とにかく蜃気楼みたいな唐突さをもって嵐ちゃんの声の良さにハッとさせられた。洗練されたエレポップなんだけど、ところどころかなりプリミティブな電子音が使われていたりストリングスだけのパートがあったりして展開に惹きつけられる。とにかくわたしの琴線に触れる曲……。
arauchi yu(荒内佑)「Śisei」
アコースティックの楽器音とサンプリングのざらつきのバランスが絶妙で好き。音楽なんだけどコラージュ絵画のイメージが浮かんでくる。
Andrew Wasylyk「Balgay Hill: Morning In Magnolia」
ふわっとしてて心地いい!メランコリック……
G.S. Schray「The Changing Account」
漂流するようなやわらかさと、曲中の時間の流れを邪魔しない存在感のドラムが心地いい。丁寧。ジャケットが好きです。このレーベルは全部アートワークがシンプルで品が良くておしゃれ!
9月によく聴いた音楽でした。