12月によく聴いた音楽です。
Venere 5 & Saturno 5「ゲラメキユ」
音楽プロデュースF.M.Fのプロジェクト「リモート☆ホスト」の主題歌です。
制作発表会を見た時また乙女向けホストものコンテンツの胸キュン系なのかトンチキなのか、脳がめちゃくちゃ忙しくなって異常に疲れてしまった。いや胸キュンとトンチキは両立するんですけど、本当に真剣に考えすぎた結果なんか面白くなってしまったのか作為的にオモシロを含ませているのかわからなくて……楽曲でやっぱり「ジャンル・馬谷作品」だと自分の中でアンサーが出ました。
タイトルがいいですね。(「ガタメキラ」みたいなので)
2021年は二次元のホストを題材とした作品の台頭が目立った感じがすると個人的に思っている。今までも存在していたとは思うけど、MCMのリュックとか地雷メイクみたいなものがカテゴライズされるものの中にはホストや歌舞伎町の影が必ずある気がして、それらがカルチャーとして形成された後に発表された作品は影響を感じて注目しています。あとヒプマイの影響もあるのかな~。
蔡久良(山本智哉)「Love, Fever, Dream」
やしきん提供曲。中毒性高い。間奏がやしきんっぽくて好きです。ドラマパートで曲の印象の1000倍くらい「ぽよ」って言っててすごかった。南みれぃ?
Buster Bros!!!、麻天狼、Fling Posse「SHOWDOWN」
あまりにも“終わりの雰囲気”すぎて苦しくて全然聴けなかったんですけど、優勝ディビジョンが決定したのでやっと向き合うことができました……。
先生の「荒れ狂う海から掬い上げ救う」でウワーッとなった。わたしは「2度と破れない金魚すくい」が好きでウワーッとなったので……ウワーッ!(再)
リーダーのパートが全体的にヤバくて、先生と乱数の関係が見えるリリックがすごい。一郎の「誰もが世界の主人公」も、すごく良くて。わたしはどうしても、どうしてもヒプノシスマイクの主人公は山田一郎だと思ってしまう節があるんですけど(イケブクロはジョースター家だと思っているので)、そう思ってしまうオタクをまた一郎がラップの力で一歩先へ進めてくれたので……、泣けてきました……(マジで……)
「2nd D.R.B NON-STOP DIVISION MIX」
声優ライブにDJ出演しているU-ICHIさんによるチーム曲のmix。めちゃくちゃかっこよくて最高!
原曲の「Black Journey」があまりにも“終わりの雰囲気”すぎて(略)だったんですけど、これを通して原曲にも向き合うことができました。全部リミックスが尋常じゃないほど良いんですけど、特にシブヤの夢の中のようにくぐもって静かにドラマチックな世界が誇張抜きで鳥肌立った。「Stella」からの連続した無重力感というか、銀河鉄道の夜みたいな雰囲気を感じる。
ナゴヤの十四パートとシンジュクへの繋ぎがもうめちゃくちゃウオ~~!!!となり、血湧き肉躍るをリアルでやる人間になる。オオサカとかシブヤパートで過去曲のフレーズが入るのもにやにやした!
KREVA「変えられるのは未来だけ」
優勝曲のイメトレを……。
MVが科博だ!この曲はtofubeatsさんの花椿アワーで知りました。KREVAさん、石川さゆりさん・MIYAVIさんとのコラボ紅白出演が楽しみ……(今日!)
無果汁団「うみねこゲイザー」
オタク的には井上ほの花さんのプロデュースを手掛けたことで知られているかもしれない、エレポップユニット無果汁団の新作アルバムです。びっくりするくらい全曲好きだ~!「失われた懐かしい未来」みたいな空気が漂っていて、東京臨海副都心みたいな「都会」のイメージが浮かんでくる。ソフトなボーカルは渋谷系っぽさもあり、とにかく聴いていてときめきます。
CHIYORI × YAMAAN「Mystic High」
アンビエントと90年代メンフィスラップからインスパイアされた、YAMAANさんとラッパーのCHIYORIさんの共作アルバム。聴いたことのない音楽でめちゃくちゃ最高!かっこいい!
メンフィスラップというジャンルはTR-808を用いたLo-fiな音やダークでドリーミーな音を特徴とする、メンフィス・ヒップホップのアンダーグラウンドシーンのことのようです。90年代半ばにカセットテープのみが流通していたのがそのアンダーグラウンドさの象徴で、お2人が音楽だけでなくそれを起点とする文化にもインスパイアの精神を持ちカセットを制作されていたのが、フィジカル愛に溢れていて素敵だな……と思いました。
xXdrmcstrXx「HMBRWD」
FOTOSHOPPE CO.というカリフォルニアのレーベルから2020年に出たアルバム。Vaporwaveっぽい要素のあるFuture Bass。トラップって自分の中では結構食傷ぎみだったのですが、急にVaportrap周辺のブームが来て、聴いている中でなんとなくいいなーと思ったのがこれでした。
12月によく聴いた音楽でした。
2020年に自分が大好きな舞台やライブの状況、また現場に対する価値観そのものが突然大きく変化してしまったことについていけなくて、現場って毎公演世界で1回しかないとかソシャゲのサ終とかネットにしかない音楽とか色々なことを考えるようになりました。自分の「好き」をアーカイブしたりできたらいいと思ってはてなブログを始めたことが2021年の大きな出来事だったと思います。いつもとても嬉しいです!ありがとうございます!
2022年も総合的に善になることを祈っております、よいお年を〜